災害文化事例カタログ

テント片付け方講座

テントのたたみ方を説明します。
はじめに、血液型がA型の人。細いことをキッチリしたがりですか。では、B型の人。割とザックリしていますね。テントをたたむには、割とザックリした人の方が向いています。


何となくきちんとたたんだ方が良いと考えがちですが、実際はそうでもないんです。
なぜなら、いつも同じ所でテント生地が折り曲がっていると、そこに負荷がかかって生地が弱くなってしまうんです。特に防水処理をされているフライシートやフロアなどは折れたところから傷んできます。
なので、たたむ時は角を合わせないでザックリとがポイントです。


フライシートを止めているペグなどを抜いて、一箇所に集めておきましょう。外したペグをその辺に置いておくと、だいたい紛失して足りなくなります。ペグはテントの前など一箇所に置いておきます。
フライシートを外した時に、外側を地面に向けておくと汚れが生地に染みません。


雨が降らなくてもテントのフロアは濡れているんですよ。そんな時、手慣れている人は写真のようにテントをひっくり返してフロアを朝陽に向けておくんです。(ただ、風に注意を)テントはちゃんとテンションがかかっていれば、ひっくり返しても壊れません。
テントをたたむ前に本体を傾けて、中に溜まっているゴミを入り口から払い出しておくと良いですよ。


入り口のチャックを閉じてからテントのポールを外して本体を潰しますが、ただ、入り口の下辺りの部分だけ少し開けておいてください。チャックを開けておくと、テントの中の空気が早く抜けて手早く片付けできます。


フレームを取り外します。この時にフレームを引き抜かないでくださいね。テント本体のスリーブ(ポールの入る筒状のとこ)の中でフレームが外れると、引っかかって取り出すのがとても厄介になります。ポールを引き抜くのでは無く、本体の生地をたぐって収縮させ、スリーブから自然にポールが出てくるようにしてください。


ポールを端から折りたたむ人がいますけど、これはダメです。端から折りたたんでいくと、ポールを繋ぎ止めているバンジーコードがどんどん伸びてしまいます。伸びたまま保管していると、バンジーが劣化し伸び癖がついちゃうんです。仕舞う時は必ず真ん中(あたり)で一回たたんで、その後はだいた端からでも大丈夫です。


本体は、左右からだいたい半分ぐらいにたたみますが、この際にあまりキッチリ真ん中とか同じ位置で折らないように。同じ所ばかり曲がっちゃいますので。


さらに半分に折ると、だいたいテントを入れるスタッフバックの長さになります。これを適当に折りたたんでいくと、どうにもバックに入らない。


クルクルクルって巻いて、おしまいです。


アウトドア用品は、値段に比例して軽くなります。生地が軽くて、小さくなるんですね。写真はスケさんのマイナス15℃対応の4万円!の高級寝袋です。中綿は羽毛なので、本当に小さくなります。バックの中に端っこからグイグイ押し込んでもバックに綺麗に収まります。


さてさて、外にテントを張っていた家族がテントをたたむようです。


ほら。入り口のチャックを開けていないから、ポッコリ膨らんで風船みたいになっちゃった。
そしてお嬢さんは何をしているでしょう?膨らんだテントが風で飛ばされないよう体重をかけるお手伝いです。
少しぐらい手順を間違えても、結果オーライ。楽しんだもの勝ちですね。